ポケモンと妖怪ウォッチを比べて考える長く続くゲームの共通点について

まえがき

皆さんこんにちは。

ミニマリスト研究生の結城ソラと申します。

今日はふと思った「妖怪ウォッチがなぜ短命だったのか」を考えたときに思ったことを書きながらまとめていきたいと思います。

妖怪ウォッチのブームについて

妖怪ウォッチがブームになった時期は、wkipediaによると2014から2015年にかけての頃のようで2014年の新語流行語大賞のベストテンにランクインしているようです。

その頃の私はちょうど文具店の店員時代で、妖怪ウォッチ関連の文具が本当に文字通り飛ぶように売れていました。

私が勤めていた文具店は田舎の割には大型店で、ちょっとしたシールやなんやの小物も展開している店舗でした。妖怪ウォッチのグッズは仕入れれば仕入れるだけ売れる状態で、何ならメーカーの生産も追いつかないような状態でした。

文具店なので当然ですが学童向けのものがあります。毎年男の子向けの特撮もの、女の子向けのプリキュア系、どちらも使えるポケモン系が定番のラインナップな感じですが、妖怪ウォッチブームの頃はとにかく妖怪ウォッチ関連の文具の売れ行きがすごかったです。

一販売員としてまさにブームを体感しているわけですが、ゲームをプレイしている訳では無いのでゲームのブーム感はわかりませんが、まさに巻き込まれる位置でブームを経験したことになるので、割とこの「妖怪ウォッチブーム」という現象を客観視できる位置で見てこられたと思っています。

妖怪ウォッチとポケモンを比較して思ったこと

妖怪ウォッチとよく比較されがちなコンテンツとして「ポケモン」があげられると思っています。

妖怪ウォッチはブームの勢い的にもコンテンツ力としては決して負けていなかったと思っています。衰退の原因としては、やはりゲームとしてのシステム力の差ようなものかなと思います。

ゲーム的に大きく分けると妖怪ウォッチはあくまでもキャラゲーだと思っています。そのキャラの魅力が掘り起こされ尽くした感があって、そこが頂点で少しずつ緩やかに下っていった感じの印象を受けます。

ポケモンはむしろSwitch全盛期の今がピークを更新しているくらいまであるコンテンツだと思っています。

一時期は追い越す位の勢いだった「妖怪ウォッチ」と今もなお上がり続けている「ポケモン」との差は何だったのかをなんの気無しに考え始めたのがこの記事を書き始めたきっかけです。

ゲームとして、キャラクターコンテンツとして「妖怪ウォッチ」と「ポケモン」を比べたときに最も大きな違いが「主役が喋るか否か」だと思っています。

よくドラクエとFFを比較したときに語られる「主人公が喋らない」という点ですが、ポケモンにもこれが言えるのでは無いかと思いました。

ポケモンの場合は「主人公”も”喋らない」になるかと思いますが、アニメ展開する際も徹底して主役であるポケモンを喋らせなかったというのが大きかったと思います。

喋る人外というか、喋るモンスター系のキャラクターは個性は出せますが、短命になってしまうイメージです。ポケモンの例ばかりになってしまいますが、喋れるキャラをほんの少しに限定したことが超長寿コンテンツになるまでに至った一因だと思っています。

アニメだけで考えても、ポケモンと同時期に作られてある程度流行った感があるキャラクター系のアニメとして挙げられるのが「デジモンアドベンチャー」と「モンスターファーム」あたりがあると思います。

これらの2つも大本はゲームが原作のアニメです。

ゲームではどちらもモンスターが喋ることは無いのですが、アニメ展開をした際はどちらもバッチリ主役のモンスターたちが喋ります。

これらの2作品もゲームの際は育成が主体であくまでゲームとしては「対戦要素もある育成ゲーム」といった感じです。

一方ポケモンがここまで流行った要因は「育成要素もある対戦ゲーム」というゲームシステムにあるかと思います。

あくまで主体は「対戦ゲーム」である点、操作方法も昔から変わらない4つの技を度のタイミングで打つかのある種の選択ゲーム。

対戦相手も基本は1人vs1人の対戦なので、囲碁や将棋なんかのボードゲームに近いものがあるかと思います。

対戦ゲームはこれくらいシンプルにするべき、というお手本のようなゲームになっていると思います。

画面はシンプルにした対戦ゲーム。それでいて属性付与などの相性関係を作り、主役であるモンスターは喋らせないことでキャラクターを固定させないようにし、ちょうどよくキャラクターの強弱を付けて全く使えないモンスターを作らないという奇跡のバランスになっているのがポケモンというゲームの凄いところだと思います。

まとめ

「妖怪ウォッチ」と「ポケモン」を比較してわかったことは「主役であるモンスターが喋らない」ことでキャラとしての賞味期限が伸びているということです。

喋ることが決して悪いことではなく、きちんとしたシナリオライターが書いたシナリオをピッタリの声優さんが声を当てることで素晴らしいキャラクターに昇華することが多々あります。

しかしそれでいてしっかりとしたキャラがついてしまうがゆえに飽きられてしまうのも早まる印象です。

個人的に大好きなデジモンシリーズもそれが理由で萎んでいった感があります。

デジモンも02で基本失敗して失速して後半に無印のキャラを戻す。みたいな流れになってしまいましたもんね。無印ファンとしては嬉しかったけれども、02だけ好きな人にはあれノイズになりかねないですもんね。

ちょっとデジモン好きすぎて話がそっちに逸れてしまいました。反省。

今回私が考えたことのまとめとしては

「妖怪ウォッチが衰退した原因は妖怪に喋らせたから」

になります。

主人公は別としても、主役である妖怪や、ポケモンで言うモンスターが喋らないというのは、変にキャラ固定がされないので作品全体の寿命が伸びる。と、こんな感じです。

ドラクエにしてもポケモンにしても、主役には変に喋らせないというのが寿命を伸ばすことに繋がるんだと思います。

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